テクノロジーの進化とビジネス変化のスピードに対応するため、柔軟で素早いサービス開発が求められます。
テクノロジー進化への対応
テクノロジー ❌ ビジネススピードへの対応
- テクノロジー進化のスピードが加速
- テクノロジーを活用したビジネスの展開スピードが加速
- これまでより短期に開発可能かつ変更に強いシステムの必要性
多様な顧客ニーズへの対応
- 多様な顧客ニーズに柔軟にかつスピーディに対応する必要性
- デザイン思考/リーンスタートアップなどの顧客中心手法が主流に
- 本当に使うシステムだけを開発・運用する必要性
ビジネスに即応できる開発手法・技術の導入
UBERの事例
サンフランシスコでタクシーが捕まらなかったという顧客体験から、配車マッチングアプリのアイデアを発想。
タクシー利用者としての体験
👉 サンフランシスコでタクシーに乗ろうとしたが、なかなかタクシーが見つからない。
見つけた課題
👉 顧客が必要な時に、最も近くにいるタクシーを手配できたら便利なのに・・・
データx IoT/AIによる解決
👉 ユーザのスマホGPSデータとタクシーの位置情報を機械学習でマッチングさせれば解決できると仮説を設定
生まれたサービス
👉 テクノロジー起点で、スマホのGPSデータとタクシーの走行データを利用し、機械学習により最適な配車が可能と判断
デザイン思考
デザイン思考ではユーザを観察することで問題を発見し、プロトタイプのテストを繰り返すことでアイデアを具体化する。
共感 Emphasize
観察・インタビュー・体験からインサイトを発見
※インサイトとは、消費者の気持ちを洞察し、それに必要なもの、ことなどを発見するといったことを示すことを言います。 参考サイト
問題定義 Define
インサイトを分解・統合し、焦点を絞る
創造 Ideate
不可能なものも含め、多くの解決策を創出する
プロトタイプ Prototype
案をプロトタイプとして具体化する
テスト Test
ユーザに試し、フィードバックを得て、修正する
リーンスタートアップ
アイデアからビジネスモデルを構築し、試行・計測して学習を繰り返すことで、ビジネスモデルを精緻化する
リーンキャンパス
リーンキャンパスを作成して、ブラッシュアップを繰り返すことでビジネスモデルを構築していきます。
アジャイル開発
アジャイル開発(特にスクラム開発)によって、顧客の要件を柔軟な受け入れと対応が早い開発が可能になりました。
ウォータフォール(これまで)
最初に要件を全て決めてから、段階的にフェーズを完了させて、一気通貫で開発する方式
アジャイル(これから)
- 3〜4週間程度のイテレーションを繰り返しながら、少しずつシステムを成長させる開発方式
- 以前は小規模WEB開発向けに利用していたが、現在では基幹系にも活用されるべく方法論が展開しつつあります。
※イテレーションとは、一連の工程を短い期間にまとめ何度も繰り返すことで完成度を高めていく手法です。 参考サイト
DevOps
DevOpsとはDevelopment(システム開発)とOperation(システム運用)とを相互連携させる体制・仕組みで変更を迅速に行うことです。
これまでの開発と運用
開発と運用が別チームで組織文化も仕事の仕方も異なるため衝突が多く、素早い変更が困難
DevOps(開発と運用の一体化)
開発チームと運用チームで人材・文化を共有し、自動化ツールが共有化され、迅速な対応が可能
自動化ツール
DevOpsでは一体化した組織文化を基盤として、自動化ツールを運用と開発で情報共有した体制を構築する
ツール
ツール名 | 内容 |
自動化されたインフラストラクチャ | AnsibleやChef、Dockerなどのツールでインフラ構築を自動化する |
バージョン管理システムの共有 | GitやMercurialなどのバージョン管理システム共有 |
ワンステップによるビルドとデプロイ | JenkinsやCapistranoを用いてビルドやデプロイを自動化する |
フィーチャーフラグ | コード中の機能の有効/無効を設定ファイルで管理する |
メトリクスの共有 | New RelicやApplication Insightsなどで取得したメトリクスの結果をダッシュボードでお互いに共有する |
IRCとインスタントメッセンジャのコミュニケーション共有 | SlackやHipChatなどのチャットツールに自動的にビルドやデプロイのログ・アラート内容が投稿されて情報をお互いに共有する |
組織文化 | お互いに尊重する/お互いを信頼する/失敗に対して健全な態度を取る/相手を非難しない |
顧客起点の発想ツール
顧客起点/テクノロジー起点イノベーションには、デザイン思考、リーンスタートアップ、アジャイル開発、DevOpsを活用していくことが主流となっている
プロジェクトにおける適用
事業創成期はデザイン思考/リーンを中心に初め、ビジネスモデルを具体化する段階ではアジャイル開発・DevOpsを中心に進めていく
次は「【AWS資格】AWSの環境自動化サービス」です。
前回は「【AWS資格】API Gatewayの概要」です。
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