簿記:10.決算手続き・剰余金の配当

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決算

会社は、1年に一度以上、期間損益計算(当期純利益の算出)を行い、

財政状態を確定させて、貸借対照表と損益計算書を作成しなければなりません。

この一連の手続きを決算と言います。

決算は、期首から期末までの取引について処理をします。

期末のことを決算日、または貸借対照表日という場合もあります。

決算は決算日の日付で行われますが、決算自体の処理のほとんどは、

次期(翌期)になってから行われます。

決算の流れ

1.決算予備手続

(1)棚卸表の作成

(2)決算整理前試算表(T/B)作成
   合計試算表・残高試算表・合計残高試算表

2.決算本手続

  • (1)決算修正仕訳
       あやまった仕訳を修正します。
  • (2)決算整理仕訳
       現金過不足の処理、貸倒引当金の計上、減価償却、売上原価の算出、収益・費用の
       前払い・前受けと未収・未払いの計上等
  • (3)決算整理後残高試算表の作成
  • (4)収益・費用に属する科目の締め切り
       収益と費用に属する科目の貸借差額を計算し「損益」と書いて締め切る
  • (5)(4)に仕訳を行います。(決算振替仕訳)
  • (6)新たに「損益」勘定を設けます。
  • (7)損益勘定に(5)の仕訳を転記します。
  • (8)損益勘定の貸借差額を計算し「繰越利益剰余金」と書いて締め切ります。
  • (9)(8)の仕分けを行います。(決算振替仕訳)
  • (10)繰越利益剰余金勘定に(9)の仕訳を転記します。
  • (11)資産・負債・資本に属する科目の締め切ります。
        資産・負債・資本に属する科目の貸借差額を計算し(赤字で)
       「次期繰越」と書いて締め切ります。

3.決算報告手続

貸借対照表と損益計算書の作成します。

剰余金の配当

出資者である株主に利益剰余金を取り崩す形で配当することを「利益剰余金の配当」と言います。

利益準備金

利益準備金は、会社法により、配当金として支出する額のうちの一定額を

積み立てなければならないと定めれています。

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この記事を書いた人

ITの事や自分の経験談など綴っていきたいと思っています。

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