こんにちは、KiYOです。
システムエンジニア歴20年オーバー。Docker Desktopを使ったシステム開発をやってます。

Docker社は、これまで無償で提供していたDocker Desktopの有料化を発表しました。
その背景と具体的な料金プランを説明します。
Docker Desktopとは

Docker Desktopを簡単に説明します。
MacやWindowsなどの環境にDockerコンテナを用いた開発環境や本番環境を導入できるソフトウェアのことです。
Dockerコンテナについてはこちらをご覧ください。

私のプロジェクトでも開発環境と本番環境にDocker DesktopをインストールしてDockerコンテナを稼働させています。
環境によって製造したシステムの挙動が変わるってよくあって、環境構築ですごい時間かかったりしてハマります。それを解消してくれるのでDockerです。
詳しくは、こちらのUdemyを受講することをオススメします。私も受講して大変わかりやすかったです。
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これまでの背景

Docker社のこれまでの背景を簡単に説明します。
- Docker社は2020年にエンタープライズ向けの製品を他社へ売却
- デベロッパー向けの製品展開にフォーカスするという大きな戦略転換
- それ以来DockerコンテナのリポジトリサービスであるDocker HubとDocker Desktopが主力製品
- Docker社はDocker Hubについては個人向けの無料プランを残しつつ有料化
- そして今回、Docker Desktopも個人向けの無料プランを残しつつ、企業向けに有料プランを発表
料金プラン

料金プランは以下のようになります。
この料金プランは2021年8月31日からスタート。2022年1月31日までの猶予期間が設けられています。
Personal
Docker FreeからDocker Personalに名称変更されました。
- 従業員数250人未満、年間収益1,000万ドル未満(1ドル110円換算 約11億円)
- 個人使用
- 教育目的
- 非商用のオープンソースプロジェクト
Pro
- DockerDesktopの利用
- 無制限のプライベートリポジトリ
- 1日あたり5000回のDockerイメージプル
- 並行ビルドが5つ
Team
- 最低5ユーザから
- Proと同等サービス
- チーム数制限なし
- 並行ビルドが15まで
- ロールベースのアクセスコントロール
- 監査ログ
Bussiness
- Team同等サービス
- 全体の集中管理機能
- SAML SOO(近日対応予定)
気になること

私が今回の料金プラン変更で気になったことを本家サイトから調べてまとめます。
1つのサブスクリプションはどの単位で必要か?
Dockerサブスクリプションはユーザごとです。つまり、ユーザが複数のPCを使用している場合は、全てのPCでDockerDesktopを使用するために必要なライセンスは1つだけです。
新しい条件は、以前のバージョンでも適用されれるか?
いいえ、新しい条件は2021年8月31日より前にDockerからダウンロードしたDocker Desktopには適用されません。
まとめ
今回は、DockerDesktopの有償化について、これまでの背景と料金プランについて解説しました。
無償はありがたかったですが、良いものにはそれなりのお金を支払うことが必要と考えます。
誰かが無理してもいい事はない。
良いものが提供され ⇨ それに対しての対価を支払って ⇨ また良いものが改良され ⇨ 社会が潤う。
このような三方良しの流れが好きです。 これこそ持続可能な社会になる考えと思います。
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